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補完代替医療



補完代替医療は、英語ではComplementary & Alternative Medicine といい、頭文字を取って CAM(カム)と言います。

CAMには、

  1. 現行の医療をすべて止めて何か別のものに置き換える代替医療

  2. 現行の医療に何かを上乗せして、さらにQOLを向上させる補完医療

との2つの要素が存在しますが、

両者を厳密に分けることができないものも存在します。

CAMは当初、がんの終末期患者や治療法の確立されていない難治疾患を対象とした代替医療としてスタートしましたが、現行の医療に補うところの補完医療へと、さらには未病者に対する予防医学へと、前倒しの傾向がみられます。


CAMは、米国の国立補完代替医療センター(NCCAM)によれば、「通常の医療の領域外の治療法でまだ科学的にその効果が証明されていないもの」と定義されています。

臨床において、CAMは、がんを筆頭に婦人科疾患、神経・精神疾患、脳・心血管疾患、整形外科など広い領域を包括しています。



CAMの特徴:


  • 予防こそが最善の医療であるという考え方で、疾病の予防がCAMにおける究極の目的であること。

  • 現行の医療も基本的には同じですが、自然治癒力を利用しようとすること。

  • 現行の医療が専門医による部分的医療であるに対して、全人的医療であること。

  • 副作用や医療事故が少なく、安全性が第一の治療であること。

  • 利用者が積極的に関わりを持つ医療であること。

補完代替医療と言われているもの


我が国では、現代西洋医学が主体(保険診療)とされ、医師が使えるのは、保険診療で認められているものだけだが、西洋医学だけの治療に限界を感じ、何か補足するものがないかと感じた時、症状の緩和や完治への可能性を求めて、あくまでも「現代西洋医学を補う医療」として、さまざまな伝統医学や療法を見直そうという考えの医師が増えている。


その一例として、


伝統中医学、推拿、気功、太極拳、アロマテラピー、アユルベーダ、温泉療、漢方、マッサージなど。現代西洋医学以外の医療は「代替医療」と呼ばれている。


これらは、現代西洋医学を否定するものでは無く「補って完成させる医療」という意味から「補完代替医療」とも言われていますが、保険診療としては認められず、制度上、保険診療と保険適用外の医療を混合させる診療(混合診療)は出来ない。


保険診療の治療に加えて弱った体力を補うために、補完代替医療を始めてから、全身の血行が良くなり、治療効果が高まる。個人差はあるが、薬と違って副作用の心配も無いことから経過を見ながら手段を変えられ、病の完治後も、取り戻した健康を維持していくために、継続を勧められている。




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